アーシングにおける「抵抗」の意味をもう一度整理してみた

このブログにたどり着いた方の多くが
アーシングの「抵抗」について、次のような疑問を持たれているのではないでしょうか。

  • 抵抗が無い方が、効果が高いのでは?

  • 抵抗がある方が安全だと聞くけれど、本当?

  • 抵抗は、どれくらいの数値がちょうどいいの?

  • 抵抗入りコードで、雷の問題はクリアできるの?

とくに市販品の販売ページでは
「まずは抵抗入りコードを使いましょう」
と書いてあったりします。

では――
慣れてきたら、抵抗なしのコードを使った方がいいのでしょうか?

この記事では、その疑問に答えるために
抵抗に関する情報を一度整理し、私なりの考察を加えていきます。

抵抗の話に入る前に(オームの法則をおさらい)

抵抗の話は
苦手意識を持っている方も多いと思います。

そこでここでは
中学の理科で習った「オームの法則」を、
アーシングを理解するために必要な最低限の範囲だけ

おさらいしておきましょう。

上の図は

  • 電圧(押す力)

  • 電流(実際に流れる量)

  • 抵抗(流れを妨げるもの)

この関係を一枚の絵で表したものです。

数式を理解する必要はありません。
「抵抗が大きいほど、電流は流れにくくなる」
この感覚だけ掴めれば十分です。

これは
アーシングを理解するための最低限の知識になります。

抵抗以前に重要な雷の話

自宅近隣に雷が落ちた場合
家電製品が壊れるリスクだけでな
人命に関わる危険性があります。

抵抗は、決して雷対策ではありません。
抵抗の有無に関わらず
雷の可能性がある状況では
屋内のアーシング製品の使用は、ただちに中止してください。

私の場合、雷が多い夏季(7月・8月)には
安全を優先してアース端子からコードを外しています。

なぜ「初心者には抵抗入り」が勧められるのか?

これは
「抵抗がある方が絶対に正しい」
という意味ではありません。

私の解釈では

  • 抵抗の知識がまったくない状態

  • 抵抗の単位を、距離やデータ容量の感覚で誤って解釈してしまう可能性

このあたりへの配慮があるのだと思います。

たとえば

  • 1キロメートル = 1,000メートル

  • 1ギガ = 1,000メガ

といった日常的な単位の感覚に引きずられてしまうと

「1メグオームって、数字が小さいから
 抵抗も小さいのでは?」

と、無意識に解釈してしまうことがあります。

しかし、抵抗の単位において
1MΩ(メガオーム)は、100kΩよりも
はるかに大きな抵抗値
です。
(後ほどわかりやすく解説します。)

この感覚のズレを放置したまま
「抵抗が小さい・大きい」を語ってしまうと
アーシングの安全性や目的について
誤解や過剰な期待につながりかねません。

抵抗の単位を一度きちんと整理しておくことが
アーシングを理解するうえでの
大切な前提条件になるのだと考えています。

だからこそ
初心者向けの解説では
「まずは抵抗入りのコードを使いましょう」
と書かれていることが多いのだと思います。

それは
抵抗入りのコードでなければ効果がない
あるいは
抵抗なしのコードが危険
という意味ではありません。

抵抗の単位や意味を正しく理解できていない段階で、
数値だけを見て判断してしまうことを防ぐための
“入口としての配慮”

――そう捉えると、とても自然です。

実際
抵抗の仕組みや単位を理解したうえで選ぶのであれば
抵抗あり・なしのどちらを選ぶかは
使用目的や環境によって変わる話になります。

まずは混乱しやすいポイントを避け
安心してスタートできる選択肢として
抵抗入りコードが勧められている。

そう考えると
コード選びに対する心理的な不安も
かなり軽くなるのではないでしょうか。

市販品には、そもそもどれくらいの抵抗が入っているのか?

一般的なアーシング製品では

  • コードに抵抗(約100kΩ)

  • マット側にも素材由来の抵抗

が含まれています。

ここで素朴な疑問が出てきます。

100キロオームって、実際どれくらいの抵抗なの?
この抵抗で、屋外アーシングと同じ効果が得られるの?

――この疑問が
まさに私が自作アーシンググッズを作り始めたきっかけでした。

抵抗ありでも体感としては「かなり効果があった」

初めて抵抗入りのアーシングマットを使った体感は
「かなり効果がある」
というものでした。

そうなると、次の疑問が自然に湧きます。

抵抗なしのコードを使えば
もっとスムーズに体内の静電気が逃げるのでは?

マットをより導電性の高い素材にすれば
体表に生じた電位差は
より素直にアース側へ移動しやすくなる――
そう考えるのは、ごく自然な流れです。

なぜ「100kΩ」が使われているのか?

日本で流通している市販品の多くは
100kΩ(キロオーム)が採用されています。

これは海外製品もほぼ同じで
クリントン・オーバー著
『アーシング』の内容がベースになっていると考えられます。

同書の354ページには
ESD製品とアーシング製品の対比が明確に書かれています。

引用(354ページ)
ESD製品もいくつかの利点はあるでしょうが、
アーシングと同じような経験や結果を生み出さなかったと、
人々は私たちに伝えています。

すべてのESDアースコードには、
1メグオーム(1MΩ)の抵抗器が含まれています。
その抵抗器は、身体への60Hzの電磁場(EMF)誘発電圧を
約90%低下させます。

アーシング製品のコードには、
安全性のために100キロオーム(100kΩ)の抵抗が内蔵されており、身体への60ヘルツのEMF誘発性電圧を
約99%低下させることができます。

抵抗の単位を整理します

まず、抵抗の単位だけをシンプルに整理します。

  • 1kΩ(キロオーム) = 1,000Ω

  • 1MΩ(メガオーム) = 1,000,000Ω

したがって

1MΩ = 1,000kΩ
となります。

抵抗値の比較(用途別)

表記 オーム換算 主な用途
100kΩ 100,000Ω 一般的な抵抗ありアースコード(アーシング製品)
1MΩ 1,000,000Ω ESD製品(静電気対策用)
1MΩ ÷ 100kΩ 10倍 抵抗値の差

つまり

要点

1MΩ(メガオーム)は
100kΩ(キロオーム)を「10個分」積み重ねた抵抗

と考えると、直感的です。

結局何が言いたいのか?

『アーシング本』の内容を
あえて噛み砕いて言い換えると、こうなります。

まとめ

  • ESD製品
     → 抵抗が大きい(1MΩ)
     → スパーク防止・静電気対策が主目的

  • アーシング製品
     → 抵抗が小さい(100kΩ)
     → 身体と地球電位をつなぐ設計思想

最終的に本に書いてある内容を端的にまとめると

ESD製品には、

100キロΩの抵抗入りのアーシング製品の

10倍の抵抗が入っているため、静電気の
「バチッ」とした放電は防げるが、
健康目的で語られるアーシングとは
設計思想も用途も異なる

――この点を理解しておく必要があります。

ESDサンダルを買いかけた話

実は私も
アーシングシューズを探している最中に
ビルケンシュトックのESDサンダル
買いかけたことがあります。

ESD製品は

  • 半導体工場

  • PC分解作業

  • ガソリンスタンドでのスパーク防止

といった用途では、非常に有効です。

また

  • 冬場のドアノブ

  • 車のドアでの静電気

これを防ぎたいだけなら
ESD製品でも十分に効果が期待できます。

「抵抗がある/ない」では語れない理由

ここまで読んでいただければ
「抵抗があるか、ないか」
という二択では語れない理由が
見えてきたのではないでしょうか。

ちょっと長くなってきましたので次ページは【抵抗なしコード】についてまとめていきます。

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